2021年1月20日
1冊1冊が真剣勝負の絵本の世界
ライターの坂田です。
「好書好日」の仕事をはじめて、1年と少し。
お話を伺った絵本作家さんも16人になりました。
どの方の話も興味深く、絵本に対する見方も変わってきました。
作品で何を伝えたいかも大切ですが、それをどう伝えるかが重要。
物語と絵があればいいのではなく、ものすごく計算されて作られているんです。
「次はどうなるんだろう」と、ドキドキワクワクしながらページをめくれる展開やしかけがあったり
心地よいリズムや言葉遊びで楽しめたり
心の動きを感じられるような絵が描かれていたり
あちこちに子どもたちが発見できる遊びが隠れていたり。
当たり前ですが、描かれている絵にも文字にも全て意味がある。
子どもはするどいので手を抜くことができない、1冊1冊が真剣勝負なのです。
どの作品も印象的ですが、絵本の読み方、見方が大きく変わったのは三宮麻由子さんの「でんしゃは うたう」。
三宮さんにしか描けない世界で、子どもたちにも大人気の作品です。
改めて「絵本てすごいなぁ」と思う今日この頃。
取材を重ねるごとに、絵本作品が本棚に増えていくのも幸せな瞬間です。
ライティング
神奈川県出身。
業界紙の編集を経てフリーに。地域情報サイトで取材の経験を積み、現在は、中川政七商店サイト「さんち〜工芸と探訪〜」、朝日新聞社サイト「好書好日」などで執筆中。
映画と散歩が趣味。最近は子どもと一緒に観られる作品も増え、映画の見方にも変化が出てきたのがうれしい。いつか「まち歩き」や「映画」に関する執筆をするべく、日々、ネタ集めをしている。